高次脳機能障害とは?賠償金を請求するポイントと弁護士に相談すべき理由
「高次脳機能障害になったら弁護士に相談した方がいいのか」
「高次脳機能障害に関する悩みについて弁護士が対応してくれるのか」
高次脳機能障害になった方の中には、弁護士に相談すべきか迷っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、高次脳機能障害の賠償金を請求するポイントや弁護士に相談すべき理由についてご紹介します。
1.高次脳機能障害とは
高次脳機能障害とは、事故などによる頭部への衝撃により、知覚や記憶、思考、感情などをつかさどる脳の機能に障害が生じている状態のことです。
この障害を患うと、記憶障害や言語障害等の様々な形で影響が生じてしまいます。
高次脳記憶障害は、重度のものになると後遺障害等級の3級や5級などが認定されることも珍しくないため、きちんと対応をして適切な賠償を得る必要があります。
2.高次脳機能障害の賠償金を請求するポイント
高次脳機能障害の賠償金を請求する上で大切なポイントがいくつかあります。
特に重要なポイントは以下の4つです。
- 適切な治療を受ける
- 事故前後での変化を記録する
- 日常生活状況報告書を小まめに作成する
- 加害者側の提案を鵜呑みにしない
順にご紹介します。
(1)適切な治療を受ける
まず、高次脳機能障害という診断を受ける必要がありますが、高次脳機能障害は医学的にも解明されていない部分も多く、全ての医療機関で対応してもらえるわけではありません。
そのため、高次脳機能障害の治療を受けられる医療機関を探して、診察やリハビリを受ける必要があります。
一度損傷した脳自体は回復しないとされていますが、リハビリすることにより脳の他の部位がこれを補う様に発達する等、症状は改善する可能性もあります。
そのように、適切な治療を受けていないと、仮に後遺症が残ってしまったとしても、後遺障害等級の認定を受けられない可能性も出てきてしまいます。
どこでどのような治療を行うか、という点が非常に重要になる傷病のひとつです。
(2)事故前後での変化を記録する
高次脳機能障害が出てしまっている場合、記憶力や言語能力が低下する等の様々な支障が生じます。
もっとも、脳の認知機能にも障害が生じている場合、そのように自分が以前と比べて変化してしまっていることに、被害者本人は気づけないということが珍しくありません。
また、「地図が読めない」「怒りっぽい」など、程度によっては事故前からの性格としてあり得るものもあります。
そうすると、医師にも判断がつかない可能性があります。
そのため、事故前後の変化は周りの親族や同僚に協力してもらって判断することになります。
事故前の状況を知っていた人たちに、事故前後での変化を報告書の形でまとめてもらうことで、どのような障害が生じているのかを判断することができるのです。
(3)日常生活状況報告書を小まめに作成する
上記と繋がることですが、日常生活状況報告書というものが、後遺障害を判断する上でとても大切になります。
事故前にはどのようなことができていて、それが現在どのくらいできなくなっているのかというのを示すためのものです。
これは、後遺障害の等級判断をする上でも重要なものですが、それ以前、治療の効果やその期間を判断するためにも重要となります。
そのため、数ヶ月ごとくらいで小まめに作成していただくと、より細やかに病状の判断をすることができて好ましいです。
(4)加害者側の提案を鵜呑みにしない
高次脳機能障害は、外観上分かりにくい障害です。
そして、医学的にもまだ解明されつくしてはいない難しいものです。
そのため、加害者側の保険会社担当者も、よく分からずに対応しているということは全く珍しいことではありません。
したがって、まだまだリハビリによって改善の見込みがあるにもかかわらず、通り一遍に「事故から半年経ったので症状固定です」等と言っていたりします。
どれだけ丁寧でも、物腰が柔らかくても、加害者側の任意保険会社は、加害者の立場に立って話をせざるを得ません。
被害者が最大限の賠償を受けられるようにするためには、加害者側の提案を鵜呑みにしないように気を付ける必要があるのです。
3.高次脳機能障害になったら弁護士に相談すべき理由
高次脳機能障害に関する賠償金を最も納得のいく形で請求したい場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士に相談するメリットは以下のとおりです。
- 賠償に関する手続きを一任できる
- 被害者に有利になるように交渉してくれる
- 的確なアドバイスをもらえる
順にご説明します。
(1)賠償に関する手続きを一任できる
弁護士に相談し、対応を依頼することで、賠償金を受け取るまでの手続きを一任することができます。
賠償を受け取るまでには、適切な治療を行い、その結果の資料を収集し、後遺障害申請を行い、損害を算出し請求をするという行程を経る必要があります。
しかし、高次脳機能障害を抱えながら、独力でこれらの手続きを行うことはとてつもない労力がかかりますし、十分な対応ができない可能性も高いです。
弁護士に依頼すれば、それらの手間を省くことができ、療養に専念することが可能です。
無理に自分たちで解決しようとするのではなく、弁護士の力を借りてみましょう。
(2)被害者に有利になるように交渉してくれる
示談交渉では、弁護士が被害者に有利になるように主張を組み立てます。
高次脳機能障害の場合、個人個人でその症状の内容や重症度は様々です。
そのため、具体的にどのようなことができなくなっているのか、それが今後の仕事や日常生活にどのような影響を与えるのかという点を、具体的に主張していく必要があります。
この点を適切かつ具体的に主張ができれば、慰謝料や逸失利益などの賠償金額も増額するのです。
形式的な「基準」だけではなく、具体的な事実に基づいた主張を組み立てて、少しでも有利な解決を目指すのが弁護士の仕事です。
(3)的確なアドバイスをもらえる
高次脳機能障害におけるポイントは上でも記載しましたが、これらのポイントを自身で把握して進めていくことはとても大変ですし難しいです。
例えば現在の通院先が適切なのか、必要な検査は行われているのか、この先どの程度の治療期間が必要なのか、など気にしておかなければならないことは山ほどあります。
治療中から弁護士に依頼をしていると、医師の診察結果を踏まえて、次のアクションのアドバイスを受けられたり、場合によっては弁護士が医師に直接質問をするなどのフォローを受けられます。
被害者が納得する形で解決するためには、事前の準備が非常に重要なので、少しでも有利な展開になるように、弁護士を頼りながら何をすべきか理解しておきましょう。
4.高次脳機能障害に関することなら弁護士法人みずきへ
高次脳機能障害に苦しまれている方は、ぜひ弁護士法人みずきにご相談ください。
当事務所は、交通事故に遭われた後、不安な毎日を過ごしている被害者の方やそのご家族の方が、少しでも早く穏やかな日常を取り戻すことができるように、日々最善を尽くしています。
交通事故被害者側を専門に対応しているため、被害者の方に寄り添った対応を心がけているのが強みです。
経験豊富な弁護士が、事故直後から後遺障害等級の獲得に向けてフルサポートいたします。
示談金の増額交渉にも定評があり、これまで数多くの交通事故事件の解決に携わってきました。
相談料は無料で、平日夜間、土日祝日の相談も可能なので、まずはお気軽にご連絡ください。
まとめ
高次脳機能障害になったら、すぐに弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士に相談すれば、どう動けばよいかアドバイスをもらえるだけでなく、代わりに対応を依頼することも可能です。
弁護士法人みずきでは、交通事故に関する相談を無料で受け付けておりますので、高次脳機能障害になった方は、お気軽にご相談ください。
交通事故でこんなお悩みはありませんか?
交通事故に遭ってしまったけど、
保険会社・相手方とどんな風に対応
すればいいのかわからない・・・
後遺症があるためきちんと賠償を
受けたいけど、後遺障害認定申請や
示談交渉などさっぱりわからない・・・
- ✓ 事故発生直後からのご相談・ご依頼に対応しています。どの段階の方でも安心してご相談いただけます。
- ✓ 治療中のアドバイスから後遺障害認定申請、その後の示談交渉や訴訟対応までサポートいたします。
関連記事