仮想通貨の借金を解決する方法とは?債務整理の流れを紹介
「仮想通貨の借金を解決するにはどうしたらいいのか」
「仮想通貨の借金はどのようにして増えてしまうのか」
仮想通貨投資を行った方の中には、想定とは異なり借金をしてしまった方もいるのではないでしょうか。
本記事では、仮想通貨投資で借金をしてしまう原因や借金を解決する方法についてご紹介します。
1.仮想通貨投資により借金をしてしまう原因
仮想通貨投資は、資産を増やす方法として有効ですが、借金のリスクも伴います。
主に仮想通貨投資で借金をしてしまう原因は以下の2つです。
- 信用取引
- クレジットカード払いによる投資
仮想通貨投資を始めたばかりの方は、借金を背負ってしまう仕組みを把握しておきましょう。
(1)信用取引
信用取引でレバレッジ取引をすると、負債が発生する可能性があります。
信用取引とは、保証金を証券会社に預け入れ、その保証金を元手に行う取引のことです。
信用取引には、レバレッジという制度があり、保証金の約3.3倍までの金額で取引ができます。
つまり、100万円を証券会社に預けることで、約330万円を元手に取引が可能になるのです。
上手く取引を成立させれば、一度に高額の利益を得られる反面、失敗すると多額の負債を抱えることになります。
たとえば、100万円を保証金として、300万円分の仮想通貨を購入したとしましょう。
仮に仮想通貨の価値が半分になった場合、150万円の損失となるため、保証金で不足している分の50万円を追加で請求されることになります。
このようにレバレッジ取引はハイリスクの投資なので、想定が外れてしまうと借金を背負ってしまう恐れがあります。
(2)クレジットカード払いによる投資
仮想通貨に投資をするために、クレジットカード払いを選択する方もいるでしょう。
クレジットカード払いは、投資時点はお金を必要としませんが、翌月には支払いをしなければならないため、短期的に借金をしていることになります。
取引が成功し、投資額以上のリターンを得られれば、翌月の支払いも問題なくできますが、失敗して投資分を取り返せなかった場合は、自費で支払わなければなりません。
クレジットカード払いによる投資を行う場合は、投資に失敗しても問題なく支払える程度に抑えるようにしましょう。
2.仮想通貨の借金を解決する方法
仮想通貨取引を理由に返済が困難になるほどの借金を負った場合の対応についてご紹介します。
仮想通貨が原因で借金を背負ってしまった場合、債務整理を行うことで借金を減額することができます。
債務整理には主に以下の3つの方法があります。
- 任意整理
- 自己破産
- 個人再生
仮想通貨で多額の借金をしてしまった方は、債務整理を検討してみましょう。
(1)任意整理
任意整理とは、債権者と交渉を進めることで発生する利息をカットしたり返済スケジュールを見直すことで、毎月の返済金額を減額する手続です。
信用情報機関に事故情報が登録されるため、一時的にクレジットカードやローンの利用ができなくなるデメリットはありますが、日常生活に大きな影響を及ぼすことなく、借金を減額できます。
多くの場合、任意整理では残った元本については、最長5年の返済期間で返済していくことになります。
利息を除いた残債務を5年以内に完済できる方は任意整理を検討すると良いでしょう。
(2)自己破産
自己破産は、裁判所から借金の全額免除を許可してもらう手続です。
裁判所に借金の返済が困難と判断され、自己破産の免責許可が決定された場合、債務者の全ての返済義務がなくなります。
官報に個人情報が掲載されたり、家や車などの資産価値の高い財産が強制処分されてしまうことになります。
生活に影響を及ぼすことは否めませんが、生活に必要な最低限の財産は手元に残ります。
その分、借金が免除になるという最大のメリットがあるため、借金の免責を受けて人生をやり直したい方は自己破産を検討することをおすすめします。
(3)個人再生
個人再生は、裁判所と交渉して、借金の減額を許可してもらう手続です。
任意整理とは異なり裁判所が仲介に入るため、官報に個人情報が掲載される点はデメリットですが、借金が5分の1程度に減額され、返済の負担を大幅に軽減できます。
また、住宅ローン契約は残すことができるので、持家を所有している方も生活環境を変える必要がありません。
ただし、借金の総額が5000万円を超える場合は、個人再生の対象外になります。
借金が5000万円以下で任意整理で返済が困難な方は、個人再生を行いましょう。
3.債務整理に関する悩みは弁護士に相談する
債務整理をする場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士に債務整理を依頼することで、債権者からの督促が止まる点が大きなメリットです。
債務整理の契約をすると、弁護士は債権者に対して受任通知を送付します。
受任通知を受け取った債権者は債務者に対して督促ができなくなります。
また、債権者や裁判所とのやり取りを弁護士が行い、手続に必要な書類等の準備も担ってくれるので、債務者にかかる負担が大幅に軽減される点も魅力です。
専門的な知識が必要とする債務整理は弁護士に依頼することをおすすめします。
4.債務整理の主な流れ
債務整理の大まかな流れをご紹介します。
主な流れは以下のとおりです。
- 弁護士に相談・依頼
- 弁護士が債権者に受任通知を送付
- 手続の準備
- 和解交渉・裁判所への申立て
- 和解成立・免責許可
厳密には債務の状況や債務整理でとる手続によって変わります。
債務整理の具体的な流れについては以下の記事でご紹介しているので、あわせてご確認ください。
まとめ
仮想通貨は上手くいけば効率良く資産を増やすことができますが、借金を背負うリスクもあります。
取引に失敗して借金を背負い、返済に困ったら債務整理を検討するのも1つの方法です。
債務整理をするには専門的な知識が必要で、大きな負担を強いられることになるため、なるべく弁護士に相談することをおすすめします。
弁護士法人みずきでは、借金に関する相談を無料で受け付けております。
仮想通貨の投資による借金に困っている方は、お気軽にご相談ください。
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