クレジットカードの遅延損害金計算をシミュレーションで解説!
「クレジットカードの遅延損害金の計算方法が知りたい」
「いつから遅延損害金は発生するのだろう?」
クレジットカードの支払いが1日でも遅れると、その日から遅延損害金が発生します。
本記事では、クレジットカードの遅延損害金の計算方法をシミュレーションとともに解説します。
支払いが遅れたときの弊害や対処法についても解説しているので参考にしてください。
1.クレジットカードの遅延損害金とは
遅延損害金とは、期日までに支払いが行われなかった時の損害を賠償するために発生する、ペナルティのようなものです。
クレジットカードの遅延損害金の場合、何らかの理由で毎月の引落しができなかった時に発生します。
分割払いをすると利息が生じますが、遅延損害金と利息は別物です。
利息は支払期日までかかる費用であり、支払期日を過ぎるとかかりません。
一方で、遅延損害金は支払期日の翌日からかかります。
キャッシングで支払いが遅延した時に必要となる費用の内訳は以下のとおりです。
元本返済分+利息(支払期日まで)+遅延損害金(延滞日数分) |
分割払いでのショッピングによる支払いの遅延の時に必要となる費用の内訳は、以下のとおりです。
購入金額+利息(分割払いの支払期日まで)+遅延損害金(延滞日数分) |
どんな理由であれ、支払いが遅れると遅延損害金を支払わなければなりません。
また、遅延損害金は、返済日(引落日)の翌日から支払いが完了する日までの間に発生します。
クレジットカード会社では1年あたりの遅延損害金の利率(年率)を定めており、日割りで加算する仕組みです。
そのため、延滞した日数に比例して遅延損害金の額は増加します。
遅延損害金は、延滞した支払いを終えた翌月、もしくは翌々月以降にほかの請求と一緒に引き落とされることが多いです。
どのタイミングで引落とされるかは、クレジットカード会社のホームページで確認しましょう。
2.クレジットカードの遅延損害金の計算方法
クレジットカードの遅延損害金の計算方法は以下のとおりです。
元金×遅延損害金利率÷365(日)×延滞日数 |
なお、うるう年の場合は366日で計算します(なお、契約約款に「年365日の日割り計算による」との記載がある場合はうるう年でも365日で計算します)。
遅延損害金は元金の残高のみに発生するため、分割払いのうち、すでに支払った分には発生しません。
実際に遅延損害金がいくらになるのかシミュレーションしてみましょう。
25万円の引落ができず、遅延損害金利率が年率14.6%のクレジットカードを10日間延滞したとします。
250,000円(元金)×0.146(遅延損害金利率)÷365(日)×10(延滞日数)=1000円 |
そのため、支払期日から10日後に支払った場合の遅延損害金は1000円です。
30日後なら3000円、60日後なら6000円の遅延損害金を支払わなければなりません。
また、遅延損害金の年率は、ショッピング利用かキャッシング利用かで異なり、さらにクレジットカード会社によっても違います。
どちらも法律によって年率の上限が定められているので確認しましょう。
ショッピング利用 | キャッシング利用 | |
年率の上限 | 14.6%(消費者契約法) | 20%(利息制限法) |
もっとも、消費者契約法や利息制限法で定めている年率は、あくまでも上限です。
クレジットカード会社の約款、もしくはホームページに適用される年率が掲載されているので、事前に確認しましょう。
3.クレジットカードの支払いが遅れたときの弊害
クレジットカードの支払いが遅れることによる弊害は、遅延損害金の発生だけではありません。
クレジットカードの支払いが遅れた時の弊害について解説します。
(1)クレジットカードが使えなくなる可能性がある
支払いが遅れると、クレジットカードでのショッピングやキャッシングが使えなくなる可能性があります。
支払確認ができれば、クレジットカードの利用を再開できます。
しかし、銀行からの情報がクレジットカード会社に届くまでにはタイムラグがあり、支払った後すぐに利用できるわけではありません。
また、何度も引落しできなかったり支払いをせずにやり過ごしたりしていると、クレジットカードが強制解約になる恐れがあります。
強制解約になると、これまでクレジットカードで支払っていた公共料金やスマホ代などの支払方法を変更しなければならないため注意しましょう。
(2)信用情報機関に事故情報が登録される
クレジットカードの支払いが数か月遅れると、信用情報機関に事故情報として登録されます。
事故情報が登録されると、新たにクレジットカードを作成したり住宅や車などのローンを組んだりすることが難しくなります。
また、すでに所有しているクレジットカードの更新を断られるおそれもあり、支払いが遅れると社会的信用の喪失にもつながります。
4.クレジットカードの遅延損害金発生時の2つの対処法
支払遅延によるクレジットカードの強制解約やローンの審査に通らなくなる状況を回避するために、迅速に行動しましょう。
支払いを先送りにするほど状況は悪化します。
ここからは、遅延損害金が発生した時の対処法を確認していきます。
(1)できるだけ早く支払いを済ませる
できるだけ早く延滞している支払いを済ませましょう。
なぜなら、遅延損害金は支払いが完了するまで加算され続けるからです。
自動再引落サービス(再振替サービス)があるクレジットカード会社なら、間に合うように入金しましょう。
ただし、遅延損害金は引落日まで計算されます。
自動再引落サービスよりも早く支払える方法があるなら、先に支払うことで遅延損害金の金額を抑えられます。
遅延損害金は支払いが完了するまで加算され続けるため、早急に対処して出費を最小限に抑えましょう。
(2)弁護士に相談する
支払いを無視し、遅延損害金が計算できないほど莫大になってしまったり、複数の債務を抱えてしまったりした時は弁護士に相談しましょう。
弁護士に相談すれば、自分に合った債務整理の方法を提案してくれます。
債務整理とは、借金の減額や支払猶予等を行うことにより、法的に借金問題の解決を目指す方法です。
債務整理の手続は、主に任意整理、個人再生、自己破産の3つがあり、それぞれにメリット・デメリットが異なります。
弁護士は、その人の状況に応じて最適な方法で借金を減額したり免除したりする交渉を行ってくれるため、早めに弁護士に相談することをおすすめします。
まとめ
クレジットカードの支払日までに支払わなかった場合、遅延損害金の支払いを求められることがあります。
遅延損害金は「元金×遅延損害金利率÷365(日)(うるう年は366(日))」という式で求められますが、遅延損害金の利率はクレジットカード会社によって異なります。
もし、遅延損害金の免除や減額を希望するなら弁護士に相談し、債務整理を進めましょう。
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