個人再生をした後に信用情報が回復するまでの期間とは?信用情報を確認する方法
「個人再生後に信用情報が回復するまでどのくらいかかるのか」
「信用状方が回復しているか確認するにはどうしたらいいのか」
個人再生を検討している方の中には、信用情報がどのくらいで回復するのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、個人再生をしてから信用情報が回復するまでの期間や信用情報を確認する方法についてご紹介します。
1.個人再生をしてから信用情報が回復するまでの期間
個人再生をしてから信用情報が回復するまでの期間は、信用情報機関によって異なります。
個人再生やその他の債務整理手続を行うと、信用情報に一定期間事故情報が登録されますが、信用情報の回復とは、一定期間経過後に事故情報が信用情報機関から削除されることを指します。
主な信用情報機関は、以下になります。
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
各信用情報機関ごとの信用情報回復までの期間は以下の表のとおりです。
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | 株式会社日本信用情報機構(JICC) | 全国銀行個人信用情報センター(KSC) |
完済から5年 | 完済から5年 (ただし2019年9月30日以前の契約は受任通知の送付日から5年) |
手続開始決定日から10年か、完済から5年のいずれか遅い方 |
CICとJICCは、個人再生後完済してから5年後に事故情報が削除されますが、KSCは完済から5年、もしくは個人再生の手続開始決定日から10年のどちらか遅い方が信用情報回復までの期間です。
個人再生は原則として3年で完済するように返済計画を立てるため、CICとJICCの信用情報機関に事故情報が登録された場合は、最短で完済から8年後に信用情報が回復します。
ただし、各信用情報機関は相互に情報を共有しているため、KSCに事故情報が登録されている期間を踏まえると、最短でも10年はかかることになります。
2.信用情報を確認する方法
信用情報を確認する方法は、信用情報機関によって異なります。
各信用情報機関ごとの情報開示請求の方法と開示請求手数料を以下の表にまとめました。
信用情報機関 | 情報開示請求の方法 | 開示請求手数料 |
CIC | インターネット、郵送、窓口で受付 | インターネット、郵送:¥1,000 窓口:¥500 |
JICC | インターネット、郵送、窓口で受付 | インターネット、郵送:¥1,000 窓口:¥500 |
KSC | 郵送のみ受付 | ¥1,000 |
CICとJICCは、インターネットや郵送、窓口の3パターンの請求方法がありますが、KSCは郵送のみの受付です。
また、開示請求手数料は、インターネットや郵送の場合は1,000円で、窓口の場合は500円かかります。
信用情報機関に応じて、開示請求を使い分けましょう。
3.信用情報機関に事故情報が載っているときの主な影響
信用情報が回復するまでの間にいくつかの影響があります。
その中でも把握しておくべき影響は以下の2点です。
- クレジットカードが使えなくなる
- ローンの契約ができなくなる
これらは、生活に大きな影響を与える可能性があるので、個人再生をする上で知識として頭に入れておくことが大切です。
(1)クレジットカードが使えなくなる
信用情報機関に事故情報が登録されている間は、クレジットカードが使えなくなる点は押さえておきましょう。
クレジットカード会社を相手に個人再生をした場合は、手続が始まるタイミングで契約が破棄され、他の金融機関を相手に個人再生をした場合でも、一定期間経過した後に、クレジットカードが停止させられます。
また、信用情報が回復するまでは、クレジットカードの新規発行も不可です。
クレジットカードの審査で信用情報がチェックされるため、申請が通ることはありません。
もし個人再生をして、信用情報が回復するまでの間にキャッシュレス決済の手段が欲しい方は、デビットカードやプリペイドカード、チャージ形式のQRコード決済を活用しましょう。
(2)ローンの契約ができなくなる
信用情報が回復するまでの間は、ローンの契約もできません。
ローンの審査でも信用情報がチェックされるため、事故情報が登録されている期間は審査に通ることはないでしょう。
そのため、個人再生をして間もないころに、住宅ローンや自動車ローンを組めないことを押さえておきましょう。
また、信用情報が回復したからといって、必ずしもローンの審査に通るわけではありません。
少しでもローンの審査に通りやすくするために、正社員として長期にわたって働き、収入を安定させておきましょう。
頭金も用意しておくと、よりローンの審査に通りやすくなります。
4.信用情報が回復した後に気をつけること
信用情報が回復した後に、クレジットカードやローンの申請をするときに気をつける点をご紹介します。
特に注意すべき点は以下の2つです。
- 新規の会社に申込む
- 1社ずつ申請する
クレジットカードやローンの申請をするときの参考にしてみてください。
(1)新規の会社に申込む
クレジットカードローンの申込みをするときは、新規の会社を選ぶことがポイントです。
各金融機関は、利用者情報を独自に管理しているため、個人再生の対象となった会社を相手に申請した場合、信用情報機関から事故情報が削除されても、審査に通らない可能性があります。
一方、過去に契約したことがない会社であれば、信用情報機関の情報をもとに審査するため、審査に通過する必要はありますが契約は可能です。
過去に個人再生をした会社を相手に申請をしても、高い確率で審査に落ちるため、最初から新規の会社に申込みましょう。
(2)1社ずつ申請する
クレジットカードやローンの申請は1社ずつ申請しましょう。
まとめて複数の会社に申込むと、信用情報機関に申請履歴が登録されてしまいます。
審査時に信用情報をチェックされると、複数の会社に申請していることが知られてしまうため、リスク回避を理由に審査で落とされる可能性があります。
自ら審査に落ちる確率を上げる必要はないため、1社ずつ申請することをおすすめします。
まとめ
個人再生をすると信用情報機関に事故情報が登録されますが、一定期間経過すると信用情報は回復します。
各信用情報機関によって、信用情報の回復までの機関や情報開示請求方法が異なるので、知識として押さえておくことが大切です。
信用情報が回復した後に、クレジットカードやローンの申請をするときは、新規の会社を探して、1社ずつ申込むようにしましょう。
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