過払い金の診断方法とは?弁護士の診断を受ける3つのメリット
「過払い金の診断を受けるにはどうしたらいいのか?」
「過払い金の診断を弁護士に依頼するメリットは何があるのか?」
過払い金が発生していると思われている方の中には、どうすれば具体的に診断できるのか分からずに困っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、過払い金の診断方法や弁護士に診断を依頼するメリット、診断を受けるときの注意点についてご紹介します。
1.過払い金の診断方法
過払い金の診断方法はいくつかありますが、弁護士に調査してもらうことをおすすめします。
弁護士に過払い金に関する相談をすれば、どのくらいの過払い金が発生しているのかなど、具体的かつ正確に調べることができるためです。
インターネット上の無料診断ツールを使うことで、過払い金を調べることはできますが、正確な情報が得られるとは限りません。
過払い金が発生するかどうか、金額がどうなるかについては法的な争点も検討しなければ分からないケースも少なくありません。
法的な争点等も踏まえて過払い金の有無及び金額を診断できる弁護士に相談するべきでしょう。
2.弁護士から過払い金の診断を受けるメリット
弁護士から過払い金の診断を受けるメリットについてご紹介します。
主なメリットは以下の3つです。
- 過払い金の有無を正確に把握できる
- 専門家の意見を直接聞くことができる
- 借金等の相談もまとめてできる
過払い金に関して弁護士に相談するきっかけにもなるので、法律事務所に連絡をして相談のスケジュールを調整して弁護士の診断を受けてみましょう。
(1)過払い金の有無を把握できる
弁護士に相談することで、過払い金の有無を明確に示してくれます。
相談者が当時の契約の内容を把握していなくても、弁護士が調査することで分かります。
相談者が借入当時の金利等が分からなくても心配する必要はありません。
また、過払い金の有無だけでなく、実際に請求できる過払い金の額や法的な争点の有無、交渉によって返還が期待できる金額も教えてくれます。
たとえば、発生している50万円の過払い金があった場合、貸金業者との交渉で少なくとも30万円の返還は期待できる、過払い金に利息も付けて55万円まで取り戻すことが期待できるなど、詳細に情報を提示してくれる点が有益です。
過払い金請求の経験が豊富な弁護士ほど細かく情報を教えてくれるので、過払い金に強い弁護士に相談することをおすすめします。
(2)専門家の意見を直接聞くことができる
専門家の意見を直接聞くことができる点も大きなメリットです。
過払い金返還請求には、返金を受けるにあたってのいくつもの条件があり手続も複雑なため、一般の方にはなじみが無いことが多くあります。
弁護士に相談や依頼をすれば、分からない点や疑問点が出てきたときに、その都度アドバイスをもらうことことができますし、弁護士が複雑な作業を担ってくれます。
弁護士と直接話ができれば、その場で疑問に対する回答をピンポイントで得られることを期待できるため、効率よくご自身の疑問を解消して安心して手続を進められます。
解決まで弁護士がサポートしてくれるので気軽に話を聞いてもらいましょう。
(3)借金等の相談もまとめてできる
過払い金のことだけでなく、ご自身が抱えている借金に関する相談もまとめてできる点もおすすめです。
借金の返済中でも過払い金の発生が考えられる場合には返還を請求をすることが可能で、過払い金が借金の残高を上回っていれば、借金をゼロにすることができます。
また、過払い金よりも残高が上回っている場合は、過払い金請求によって借金を無くしたうえで、過払い金の返金を受けることも可能です。
過払い金返還請求は、借金で困っている場合の解決手段になり得るのです。
弁護士に過払い金の相談をする際は、その他の借金の状況についてのヒアリングも行われるので、抜本的な解決のためにも包み隠さずありのままに状況を伝えましょう。
3.弁護士から過払い金の診断を受けるときの注意点
弁護士から過払い金の診断を受けるときに、いくつかの注意点があります。
特に気を付けるべきポイントは以下の3つです。
- 借金に関する情報をまとめておく
- 診断を受けても消滅時効は止まらない
- 過払い金請求をしてはじめてお金が戻ってくる
順にご紹介するので、弁護士に相談するときの参考にしてみてください。
(1)借金に関する情報をまとめておく
弁護士に相談する前に、借金に関する情報をまとめておくと、最初の相談の時点でより詳細な情報の提供が期待できます。
たとえば、以下のような情報を揃えておきましょう。
いずれも分かる範囲で大丈夫です。
契約書などの資料が手元に無くても大丈夫です。
- 借金の金額
- 借金の返済状況
- 借入の契約日
- 借入の金利
- 貸金業者の名称
弁護士が貸金業者に取引履歴の開示を請求するなどの調査すれば必要な情報は明らかになりますが、相談時にこれらの情報が明確であれば、相談時により具体的な見通しを話すことができますし、調査がスムーズに進みます。
効率良く過払い金請求の手続に移れるように、必要最低限の情報は確認しておきましょう。
(2)診断を受けても消滅時効は止まらない
弁護士の診断を受けたからといって、消滅時効は止まりません。
過払い金返還請求の期限は、最後に完済した日から10年なので、消滅時効が間近に迫っている場合は、10年経つ前に速やかに過払い金返還請求の手続をする必要があります。
診断で過払い金があることが分かっても、消滅時効が成立するまでの間に貸金業者を相手に裁判外で請求をしたり、訴訟を起こしたりしなければ、消滅時効期間の進行を止めることができません。
消滅時効のリスクがある場合には、弁護士から過払い金請求ができると伝えられたら、速やかに請求の手続に移りましょう。
(3)過払い金返還請求をしてはじめてお金が戻ってくる
過払い金は、過払い金返還請求をしてはじめて手元に戻ってきます。
貸金業者から過払い金が戻ってくる流れは以下のとおりです。
- 弁護士に相談
- 取引履歴の開示請求
- 過払金の調査・計算
- 貸金業者などへの過払金請求
- 貸金業者などとの交渉
- 過払金返還請求訴訟を提起
- 過払金の返還
単に弁護士に過払い金の診断をお願いするだけでは、過払い金が戻ってくることはありません。
弁護士を通じて請求を進める場合、弁護士と正式に委任契約を締結し、弁護士を通して貸金業者に過払い金請求をすることで、過払い金を返還に向けて進みます。
弁護士の診断結果で過払い金が発生していることが分かれば、過払い金請求を依頼するか聞かれるので、委任契約の内容を確認して契約するとよいでしょう。
なお、弁護士を通さずに直接貸金業者と交渉することで過払い金の返還を請求することができますが、過払い金の計算に誤りはないか、過払い金にも利息を付けているか、法的な争点がないか、返還を受ける過払い金の金額の相場はどのくらいか等注意しなければいけないポイントがあるため、十分に把握しないまま和解を行うことはおすすめしません。
精神的な負担も大きく、貸金業者との知識の差から適切な金額での和解ができない場合があるため、弁護士に相談してみましょう。
まとめ
過払い金が発生しているかもと思われた方は、弁護士に相談して過払い金の診断をしてもらいましょう。
弁護士に相談することで、過払い金の有無や具体的な金額を知ることができ、ピンポイントで必要な情報を提供してもらうことが期待できます。
過払い金返還請求をしてはじめて手元に過払い金が戻ってくるため、診断によって過払い金が発生している場合は、なるべく早く弁護士に依頼して請求手続を進めましょう。
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