任意整理後にクレジットカードの更新はできる?作成方法と今後の影響
「任意整理後にクレジットカードの更新ってできるの?」
「任意整理をすると今使っているクレジットカードにどんな影響があるの?」
任意整理を検討している方の中には、今使っているクレジットカードにどのような影響があるのか気になっている方が多くいらっしゃると思います。
この記事では、任意整理をすることによるクレジットカードへの影響や任意整理後のクレジットカードの作成についてご説明します。
1.任意整理をするとクレジットカードの更新はできるのか
任意整理をすると信用情報機関に事故情報として登録されてしまいます。
クレジットカード会社は更新の時期等に信用情報を照会して顧客の信用情報に変化がないか確認します。
照会があった際、事故情報が登録されていると、クレジットカードの更新ができなかったり、その時点で解約されたりすることとなります。
なお、一定の期間(完済から5年から7年程度といわれています)が過ぎれば信用情報機関から事故情報が削除されます。
事故情報が削除されたら新しくクレジットカードを作ることは可能です。
事故情報が登録されているかどうかは、各信用情報機関に本人が開示請求を行うことで確認できるので、以下の方法でご自身の信用情報を確認しておきましょう。
信用情報機関 | 情報開示請求の方法 | 開示請求手数料 |
CIC(株式会社シー・アイ・シー) | インターネット、郵送、窓口で受付 | インターネット、郵送:¥1,000 窓口:¥500 |
JICC(株式会社日本信用情報機構) | インターネット、郵送、窓口で受付 | インターネット、郵送:¥1,000 窓口:¥500 |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 郵送のみ受付 | ¥1,000 |
2.任意整理の対象がクレジットカードの利用分の場合
クレジットカードの利用分を任意整理の対象とした場合、当該クレジットカードは強制的に解約されます。
解約されると当然クレジットカード払いが利用できなくなり、その結果クレジットカード払いによる支払が延滞することになりますので注意が必要です。
たとえば、賃貸契約で家賃の支払いをクレジットカード払いに設定していると、家賃を滞納することになるので、支払い方法の変更手続きが必要になります。
また、クレジットカードの契約が解約されると同時に、所有しているポイントは全て失効してしまいます。
もしポイントが貯まっていれば、任意整理前に使い切ることをおすすめします。
任意整理前にポイントを使っても、任意整理手続で不利に働くことはありません。
3.任意整理の対象がクレジットカード利用分以外の場合
クレジットカードの利用分を対象にした場合とは異なり、一定の期間はクレジットカードが使えるものの、クレジットカード会社が信用情報を照会したら使えなくなります。
(1)一定の期間はクレジットカードが使える
消費者金融からの借金等、任意整理の対象がクレジットカード利用分以外の場合は、任意整理をしても一定期間はクレジットカードが使えます。
任意整理をした直後は、まだクレジットカード会社が任意整理をした事実を知らないため、任意整理をする前と変わらずに使用することが可能です。
ただし、ずっとクレジットカードが使えるわけではなく、いずれ解約されることを頭に入れておきましょう。
(2)クレジットカード会社が信用情報を照会したら使えなくなる
クレジットカード会社が信用情報を照会したらクレジットカードが使えなくなります。
クレジットカード会社は途上与信(定期的に契約者の利用状況や信用情報に変化がないか調べること)を行うので、そのタイミングで信用情報機関に事故情報が登録されていることが発覚します。
もし途上与信のタイミングを免れたとしても、いずれ更新のタイミングで信用情報が照会されるので、近い将来にクレジットカードは利用停止になります。
任意整理をすると契約しているクレジットカードはいずれ解約されるものと認識しておきましょう。
4.任意整理後にクレジットカードを作る方法
任意整理後にクレジットカードを作るには、信用情報機関から事故情報が削除されるのを待つしかありません。
事故情報が登録されている限り、クレジットカード会社にいくら新規発行の申請を出しても審査に落ちてしまいます。
もし、事故情報が残っている状況でどうしてもクレジットカードを利用したい場合は、デビットカードやプリペイドカードを活用してみてください。
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デビットカードはクレジットカードと同様に決済手段として使用できるので、不自由を感じることなく利用できるでしょう。
クレジットカードと異なるのは「今銀行口座にある金額分しか使えない」ということだけです。
発行時に審査もないため、誰でも簡単に作ることができます。
まとめ
任意整理をするとクレジットカードを更新することはできません。
任意整理の対象がクレジットカードの利用分かそれ以外かによってクレジットカードへの影響が多少異なりますが、最終的にクレジットカードの契約は解約されてしまいます。
クレジットカードの更新の方法を考えるよりも、少しでも早く完済して事故情報が削除されるまで待つ方が合理的です。
もし信用情報機関から事故情報が削除されるまで待てない場合は、デビットカードやプリペイドカードで代用して対応しましょう。
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