追突事故に遭った場合にむちうちの症状はいつから出るの?適切な対処法について解説
「追突事故からどのくらいの日数でむちうちの症状が出るのか」
「事故からいつまでむちうちの症状が出るか様子を見ればよいのか」
追突事故の被害に遭われた方の中には、どのくらいの日数でむちうちの症状が出るのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、事故からどのくらいでむちうちの症状が出るのかをはじめ、症状が出た後の適切な対応についてご紹介します。
1.事故に遭っていつからむちうちの症状が出るのか
事故からむちうちの症状が出るまでの期間は、個人差はありますが、一般的には数日から数週間といわれています。
つまり、事故から数週間経過するまでは、いつむちうちの症状が出てもおかしくないということです。
特に事故直後は精神的に興奮していることも相まって、異常が出ていても気づきづらい状況になっています。
数週間経過して、様々な症状が立て続けに現れても不思議ではないため、事故から2~3週間経過するまでは注意しておきましょう。
2.主なむちうちの症状
むちうちの症状は様々ですが、主に以下のような症状が出ることがあります。
- 首の痛み
- 肩こり
- 腕や手にかけてのしびれ
- 背中の痛み
- 頭痛
- めまい
- 耳鳴り
むちうちの症状として首周辺の症状が挙げられますが、それ以外にも様々な症状が現れます。
頭痛やめまいなどもむちうちが原因で発生している可能性がありますので、上記に該当する症状が現れている方は、なるべく早めに対応しましょう。
3.むちうちの症状が出たときの対処法
むちうちの症状が出たときの対応の流れについてご紹介します。
主な流れは以下のとおりです。
- 病院で検査を受ける
- 完治を目指して治療する
- 示談交渉を行う
順に説明するので、参考にしてください。
(1)病院で検査を受ける
まずは、事故によって身体に異常が生じていることを説明できるようにするために、病院で検査を受けましょう。
事故後速やかに検査を受けることで、むちうちの症状と事故との因果関係を否定されにくくなります。
示談交渉では、損害の程度と事故との関係性を医学的に立証しなければなりません。
したがって、検査結果を提示して有利に示談交渉を進められるようにしておきましょう。
(2)完治を目指して治療する
検査によってむちうちと診断されたら、完治を目指して治療しましょう。
基本的には、むちうちの治療は長期間にわたることが多いです。
数か月はかかる可能性があるので、スケジュールを調整して、定期的に通院するようにしましょう。
(3)示談交渉を行う
治癒または症状固定の診断を受けて治療が終了したら、加害者側と示談交渉を行います。
示談交渉では、主に過失割合の決定と被害に応じた示談金の交渉を行うのが一般的です。
加害者が加入している任意保険会社の担当者と示談交渉を行うことになり、弁護士に依頼していない場合は、加害者側が示談金を算定して提示してきます。
注意しなければならないのは、相手方の任意保険会社は加害者側の味方である点です。
任意保険会社が負担する金額を抑えるために、被害者に不利な条件を提示する可能性があります。
もし相手方任意保険会社が提示してきた金額に納得がいかない場合は、その場ですぐに応じてしまうことはせずに、事故の状況証拠を提出するなどして、金額について交渉しましょう。
交渉が上手くいかないときは、弁護士に相談するのがおすすめです。
4.むちうちの症状が出たときの注意点
むちうちの症状が出たときに注意しておくことがいくつかあります。
主な注意点は以下の3点です。
- 医師の指示どおりに治療する
- 可能であれば精密検査を行う
- 領収書を残しておく
順にご紹介します。
(1)医師の指示通りに治療する
必ず、医師の指示通りに治療を行いましょう。
示談交渉では、治療の過程もしっかりチェックされます。
むちうちの診断結果が出ていても、治療を定期的に行っていなければ、加害者側からは軽度の損害と判断される可能性が高いです。
軽度の損害と判断されると、請求できる賠償金も減額される場合があるので、医師が必要と判断した治療は、漏れなく行っておきましょう。
(2)可能であれば精密検査を行う
たとえ、むちうちの症状が軽症であっても、医師が精密検査を勧める場合には検査を受けておきましょう。
むちうちは、軽度のものから重度のものまで幅広く、運が良ければ何の症状も出ないこともあります。
しかし、数日後にいきなり重症化することも十分考えられるのがむちうち症です。
そのため、医師が精密検査を勧める場合にはしっかりと検査を受けておくのが無難です。
精密検査を受けて得することはあっても損することはほとんどないので、面倒に感じる方もいらっしゃいますが、後悔しないためにも医師の勧める検査は全て受けておきましょう。
(3)領収書を残しておく
示談交渉では、治療にかかった費用を加害者側に請求することができるので、必ず治療で支出した分の領収書は残しておきましょう。
治療費や交通費など、治療・通院にかかった支出の領収書は残しておくことをおすすめします。
まとめ
一般的には、追突事故から数日が経過するまでは、いつむちうちの症状が現れても不思議ではありません。
自然治癒することもありますが、重症化するリスクもあるので、事故によって身体を強く打ち付けた方は、異常が見られなくても検査を受けることをおすすめします。
検査を早めに受けておくことで、異常の早期発見だけでなく、むちうちの症状と事故との関係性を医学的に証明しやすくなります。
今後の人生に大きな影響を及ぼすことも十分あり得るため、あまり日数を空けずに通院しましょう。
弁護士法人みずきでは、交通事故に関する相談を無料で受け付けておりますので、むちうちの対応でお困りの方はお気軽にご相談ください。
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